平均車齢の上昇と中古車データ活用レポート
平均車齢とは、使用されている自動車の登録からの平均経過年数です。平均使用年数(新規登録から抹消までの平均年数)とは別概念で、いずれも長期化の傾向が示されています。平均使用年数(登録から抹消までの平均年数)とは別概念で、いずれも長期使用化の傾向を示す指標です。
3つの主要ポイント
- 乗用車(軽を除く)の平均車齢は上昇傾向にある(自検協調べ)。
- 平均車齢と平均使用年数は別概念で、混同しない。
- 長期使用化により、年式だけでなく履歴・走行距離・状態情報の重要性が増す。
このレポートの読み方
このレポートは、平均車齢の上昇という長期トレンドを、自検協の統計に基づいて理解するためのものです。年式だけで価値を判断できない理由を押さえ、状態情報を含めた評価の必要性として活用してください。
対象読者
査定・金融・在庫の実務者、市場分析担当。
市場背景と業界動向
2025年10月時点で参照できる最新の公表値は、自動車検査登録情報協会「わが国の自動車保有動向」令和6年版(2024年3月末基準)で、乗用車の平均車齢は9.34年(前年比0.12年延長、30年連続で過去最高齢)であった。長期使用化が継続していた。
平均車齢の上昇という長期トレンド
自検協の令和6年版(2024年3月末基準)で乗用車の平均車齢は9.34年、30年連続で過去最高齢を更新しています。
年式偏重の限界
長期使用車が増えるほど、同じ年式でも整備履歴・走行距離・修復歴・状態の差が価格に与える影響が大きくなります。
業務上の課題
長期使用車が増えると、年式のみでの価値判断が難しくなり、状態情報の比重が高まる。
データ項目と業務上の判断ポイント
履歴・走行距離・グレード・状態を統合した車両価値データで、長期使用車の評価を補完する。
平均車齢
使用中の車両が初度登録から経過した年数の平均で、市場全体の長期使用化の傾向を示す指標です。
平均使用年数
新規登録から抹消登録までの平均年数で、平均車齢とは別の概念です。混同しないよう出典の定義を確認します。
状態情報の重要性
長期使用化が進むほど、年式に加えて整備履歴や状態情報を統合した評価が妥当な価値把握につながります。
業務別の活用・判断ポイント
査定基準での使い方
年式のみを基準とせず、状態情報を含めた評価項目を設計することで、実態に近い価値判断ができます。
統計引用での使い方
平均車齢と平均使用年数を区別し、出典の版と対象時点を明示して引用することで誤解を避けられます。
| 指標 | 定義 | 令和6年版の値 |
|---|---|---|
| 平均車齢(乗用車・軽除く) | 保有車が初度登録から経過した年数の平均 | 9.34年(2024年3月末・30年連続で過去最高) |
| 平均使用年数(乗用車・軽除く) | 新規登録から抹消登録までの平均年数 | 長期化傾向(自検協公表) |
瞬カーとの関係
瞬カーは車台番号・VIN起点で履歴・走行距離(参考値)等を補完し、年式偏重の評価を補う。
How to:このレポートを実務にどう使うか
1. 最新の公表値を確認する
自検協の版(令和6年版=9.34年)と対象時点を確認します。
2. 年式偏重を見直す
履歴・走行距離・状態を含めた評価項目を設計します。
3. 指標の定義を区別する
平均車齢と平均使用年数を取り違えないようにします。
実務チェックリスト
- 引用する平均車齢の出典・版を確認している
- 年式以外の状態情報を評価に含めている
- 平均車齢と平均使用年数を区別している
- 長期使用車の評価方針がある
- 参考値である旨を明示している
実務上の詳細解説と留意点
平均車齢の上昇は、単年の変動ではなく長期のトレンドである。自動車検査登録情報協会の令和6年版(2024年3月末基準)では、乗用車の平均車齢は9.34年で、30年連続して過去最高齢を更新した。耐久性の向上や中古市場の活性化などが背景にあるとみられ、長期使用化が継続している状況が読み取れる。
実務上の含意は、年式のみを基準とした価値判断では実態を捉えにくくなる点にある。長期使用車が増えるほど、同じ年式でも整備履歴・走行距離・修復歴・状態の差が価格に与える影響が大きくなる。したがって、年式に加えてこれらの状態情報を統合した評価が、より妥当な価値把握につながる。
統計を扱う際は、平均車齢と平均使用年数を混同しないことが重要である。平均車齢は使用中の車両が初度登録から経過した年数の平均であり、平均使用年数は新規登録から抹消登録までの平均年数で、両者は別の指標である。出典の定義を確認したうえで引用することで、誤った解釈を避けられる。
よくある誤解
- 平均車齢と平均使用年数は同じではない。前者は使用中車両の経過年数、後者は登録から抹消までの年数。
- 車齢が上がっても価値が一律に下がるわけではない。状態・走行距離・需要による。
2026年6月 追補
自動車検査登録情報協会および報道(2026年1月)によると、2025年の乗用車平均車齢は9.44歳で33年連続の上昇とされる。これは本レポートの対象時点(2025年10月)より後に公表された数値のため、追補として記載する。本文中の9.34年は対象時点で参照できた令和6年版(2024年3月末基準)の値である。
よくある質問
平均車齢はどのくらいですか?
平均車齢と平均使用年数の違いは?
年式だけで査定できますか?
出典・参考
本レポートのご利用にあたっての前提
本レポートは、対象時点で確認できる情報と、公的機関・業界団体・自社の一次情報に基づいて作成しています。記載する参考査定価格・推定走行距離・各種データは参考値であり、最終的な価格・状態・適合性を保証するものではありません。実務上の判断は、実車確認や最新の出典と併用してください。対象時点より後に判明した事実は、本文とは分けて「追補」として記載しています。数値を引用する際は、出典・対象期間・集計範囲を確認のうえご利用ください。