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だからこそ我々は挑戦する!

2025.09.19 Fri
新着

なぜ今、VINベースのデータ共有なのか

自動車業界に身を置いて20年以上。ずっと感じていた違和感がありました。「なぜ走行距離のような基本情報が断片的なのか」。VINをキーに分散データを結び、車両の“生きた履歴”をつくる——その構想と現実解を共有します。

業界の本質的な「薄々気付いているのに、声をあげない」:断片からの脱出

未来のモビリティ社会を想像してみてください。ここからは、少し想像力が「必要です」。
車検証では、登録された年の情報はつかめる。でも、今まで何キロ走ったのか、今この瞬間の走行距離はどれくらいなのか——誰も所有者以外、そして所有者も(今この瞬間に)、正確には答えられない
多くの方は、「それが?なに?」と思うかもしれません。そこが「ピース」となるのです。
我々は、機械学習、強化学習、深層学習の専門家集団です。そこに我々の強みがあるのです。
話を戻し、さらに補足の説明をさせていただきますと…
面白いデータとして、実は、所有者もあまり興味をもって意識して覚えていないのが分かっています。実際には、車両の「真※でもあっても」の所有者に対し、2025年8月に夕刻の大田区蒲田の西口アーケード通行人30人に聞いても、実に8割の方が「あっそういえば、聞かれてみたら…、正確には、今わからない」ということだった。
こうゆう事は他にも意外と多くないでしょうか?
【そう言えば、それあったら便利だよねぇ!】、その感じに近いものです。
今、Googleを始めとしたGAFAなどが便利な色々なツールをありがたいとこに提供してくれていますが…(例:Mapを見ていたら美味しいお店を表示してくれる等)。デジタル化が進んだ2025年に、個人情報に該当しないこの情報を取得しようと挑戦する人間がいないなんて、明らかにおかしい。食品の生産表示や生産プロセスの公開と(本質的にはなんら)変わらないハズだと。

VINという突破口

世界中の車が持つ唯一無二(一意)の識別番号 VIN(Vehicle Identification Number)。これをキーに、査定会社・整備工場・ディーラーなど業界に散在する走行距離データを結びつければ、車両の「生きた履歴」が立ち上がります。

ブレークスルー・ポイントは?

例えば、次の3点だけでも走行パターン(単純な計算で例えています)でも、見えてきます。

  • 2024年1月:査定時 50,000km
  • 2024年6月:タイヤ交換時 55,000km
  • 2024年10月:買取相談時 60,000km

この3点を結ぶだけで月間およそ500kmの走行ペースが導出可能。さらにデータポイントが増えるほど精度は指数関数的に高まり、推定から予測の領域へと進化します。
これは、大規模言語学習モデル(LLM)のスケールと同じ理屈です。

全員が勝者になるエコシステム

  • 新車ディーラー: 走行ペースに合わせたメンテ/買替提案で満足度と収益機会を向上。
  • 中古車買取店: 走行距離が急増する車両を早期特定し、価値低下前にアプローチ。
  • 中古車販売店: 競合在庫の走行距離推移を把握し、戦略的な価格設定・仕入れ最適化。
  • 消費者: 市場透明性の向上とメーター改ざんリスクの大幅減少。

ネットワーク効果がもたらす未来

参加事業者が10社から100社、1000社へと広がるほどデータ密度が上がり、リアルタイムに近い走行距離追跡が可能になります。応用範囲も拡大し、

  • 保険会社: 走行距離連動型保険の開発
  • リース会社: 残価設定精度の飛躍的向上
  • 自動車メーカー: 実走行データを活用した製品開発
これは単なるデータ共有ではなく、業界全体を支える新しい情報インフラへの進化となるのです。

VINベースの推定走行距離データ共有が生み出す新たなビジネスエコシステム

中古車市場では走行距離が価値を大きく左右します。VINベースで事業者横断のデータを統合すれば、断片が「走行履歴」として可視化され、市場全体の透明性と生産性が高まります。

走行距離推定アルゴリズムの力(例)

  • 2024年1月:査定時 50,000km
  • 2024年6月:タイヤ交換時 55,000km
  • 2024年10月:買取相談時 60,000km

この3点から月間約500kmの走行ペースが推定でき、翌年以降の見通しや保守タイミングまで高精度に予測可能。参加事業者が増えるほど予測精度は向上し、リアルタイムに近い追跡が実現します。

各事業者における収益化シナリオです(3例のみ記載しております)。
これだけに、とどまるつもりがないのが、「瞬カー」です。

  • 新車ディーラー: 最適タイミングでメンテ・買替提案 → LTV向上
  • 中古車買取店: 価値下落前に優良車へ先回り提案 → 粗利最大化
  • 中古車販売店: 競合在庫の走行距離推移と相場を踏まえた価格戦略・入札戦略

今こそ行動の時

業界の慣習や技術課題は残ります。ですが、だからこそ挑戦する価値がある。
10年後「始めてよかった」と言える未来のために、我々は動き出します。
是非、1台でも自動車を保有している皆様にお考えいただきたく存じます。

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